リュシアン・フロイドとは?
りゅしあんふろいど
ルシアン・フロイドは、20世紀を代表するイギリスの具象画家で、人物の肉体を生々しくリアルに描く独自の油彩技法で世界的な名声を得た芸術家です。
ルシアン・フロイド(1922年〜2011年)は、ドイツ生まれのイギリス人画家。精神分析の創始者ジークムント・フロイドの孫にあたります。第二次世界大戦前にイギリスへ移住し、ロンドンを拠点に活動しました。
フロイドの画業は大きく前期と後期に分けられます。初期の作品は比較的均一な筆触と細密な描写が特徴でしたが、1950年代以降は画風が大きく変化し、豚毛の太い筆を使った厚塗りで肉感的な人物描写へと移行しました。
彼の絵画の最大の特徴は、モデルの肉体を飾らず、老い・疲労・脂肪・皮膚の質感まで容赦なく描き出すリアリズムにあります。長時間にわたるポーズをモデルに要求し、繰り返し観察することで得た観察眼をそのまま画面に刻み込むスタイルは、「残酷なほど正直な」とも評されました。
親しい友人や家族、匿名のモデルを繰り返し描き続けたことでも知られ、女王エリザベス2世の肖像画を手がけたことも話題となりました。20世紀後半の具象絵画を代表する巨匠として、現在も高い評価を受けています。
使い方・例文
現代アートの文脈で「具象絵画の復権」や「人物画の可能性」を論じるとき、ルシアン・フロイドの名はほぼ必ず挙がります。
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