ルシアン・フロイドとは?
るしあんふろいど
ルシアン・フロイドは、20世紀イギリスを代表する具象絵画の巨匠で、人物画の圧倒的なリアリティで世界的に知られた画家です。
ルシアン・フロイド(Lucian Freud)は、1922年にドイツのベルリンで生まれ、2011年にイギリスのロンドンで亡くなった画家です。精神分析学の創始者ジークムント・フロイトを祖父に持ち、ナチス台頭を避けて1930年代にイギリスへ移住しました。
フロイドはもっぱら人物画・肖像画を描くことで知られ、その作品は肉体の質感・重量感・生々しさを徹底的に追求したものです。ポーズをとるモデルに何十時間、場合によっては何百時間もかけて向き合い、皮膚のたるみや血管、疲れなど、写真では切り取れない時間の積み重ねを描き込みました。画面からにじみ出る存在の重みは、見る者に強烈な印象を与えます。
主な特徴と業績は以下のとおりです。
- 厚く重ねた絵の具による肌の質感の再現
- モデルとの長時間にわたるセッションを通じた心理的な深みの表現
- 女王エリザベス2世の肖像を含む幅広い被写体
- 具象絵画が抽象表現主義全盛の時代にも揺るがない独自のスタイル
20世紀の現代美術が抽象へ向かう中、あえて人体の具象表現にこだわり続けたその姿勢は、後世の画家に大きな影響を与えています。オークションでも高値がつくことで知られ、存命中から世界最高峰の画家の一人として評価されていました。
使い方・例文
「イギリスの現代美術や具象絵画を調べるとき」「肖像画の歴史を紐解くとき」にルシアン・フロイドという名前が出てきます。
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