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リシュリュー枢機卿とは?

りしゅりーすうきけい

リシュリュー枢機卿とは、17世紀フランスルイ13世の宰相を務め、絶対王政の基盤を固め中央集権国家フランスを形成した傑出した政治家・聖職者です。

アルマン・ジャン・デュ・プレシ・リシュリュー(1585年〜1642年)は、下級貴族の家に生まれ、聖職者の道を歩んで1614年に司教となりました。政治的才覚が認められ、1624年にルイ13世の首席大臣(実質的な宰相)に就任すると、その地位を死まで維持しながらフランスの国政を主導しました。

リシュリューの最大目標王権の絶対化フランスの国際的覇権確立でした。国内では、ユグノー(プロテスタント)の政治的・軍事的特権を剥奪するためラ・ロシェルを包囲・陥落させ(1628年)、貴族の反乱を次々と鎮圧しました。地方に派遣した「知事(アンタンダン)」制度を整備し、中央から地方への統制を強化しました。

外交・軍事面では、カトリック対プロテスタントという宗教対立よりも国家利益(国益優先の現実主義外交)を重視し、三十年戦争ではカトリック国にもかかわらずプロテスタント側のスウェーデンや諸侯を支援してハプスブルク家(スペイン・オーストリア)の膨張を抑えました。この戦略はフランスのヨーロッパにおける優位確立に大きく貢献しました。

文化面ではアカデミー・フランセーズ(フランス語の標準化・振興機関)を創設し(1635年)、フランス文化の発展にも貢献しました。強力な権威主義的手法への批判も多く受けましたが、後世の歴史家からは近代フランス国家の形成に不可欠な人物として高く評価されています。

使い方・例文

デュマの小説「三銃士」では陰謀を企む悪役として描かれており、フィクションを通じてリシュリューの名を知る人も多くいます。歴史学では絶対王政・現実主義外交の代名詞的存在として引用されます。

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