ランドスケープ絵画とは?
らんどすけーぷかいが
ランドスケープ絵画とは、自然の景観や風景を主題とする絵画のジャンルで、西洋美術史において独立したジャンルとして確立された重要な表現様式です。
ランドスケープ絵画(landscape painting)は、山・川・海・森・空・田園など自然の風景を主要なテーマとして描く絵画ジャンルです。日本語では「風景画」とも呼ばれます。古代から背景として描かれてきた風景が独立した絵画主題として確立されたのは、ヨーロッパでは17世紀のオランダ絵画の黄金時代とされています。
歴史的な発展
西洋絵画では長い間、風景は宗教画や歴史画の背景として従属的に扱われていました。17世紀のオランダで市民階級の需要により風景画が独立し、ルイスダールやホッベマらが専門的な風景画家として活躍しました。18〜19世紀にはイギリスのコンスタブルとターナーが自然観察に基づく風景画を発展させ、後のフランス印象派にも大きな影響を与えました。
主な様式と作家
- オランダ風景画:ヤーコプ・ファン・ロイスダール
- ロマン主義的風景:カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(ドイツ)
- バルビゾン派:コロー・ミレーらフランスの自然主義
- 印象派:モネの「睡蓮」連作など光と大気の描写
- ハドソン・リバー派:19世紀アメリカの雄大な自然
日本では浮世絵の「名所絵」や明治以降の洋画にも風景画の伝統があり、黒田清輝らが西洋の技法を取り入れました。
使い方・例文
美術館で「印象・日の出」(モネ)や「嵐の海」(ターナー)のような作品を鑑賞するとき、その作品はランドスケープ絵画の代表例として、自然の光・色・空気を画面に捉えようとした表現様式を体現しています。
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