ヤン・チヒョルトとは?
やんちひょると
ヤン・チヒョルトとは、20世紀を代表するドイツのタイポグラファー・書体デザイナーで、近代タイポグラフィの基礎を確立した人物です。
ヤン・チヒョルト(Jan Tschichold、1902〜1974年)は、ドイツ生まれのタイポグラファー・グラフィックデザイナーで、20世紀のタイポグラフィ(文字組版)の歴史において最も影響力のある人物の一人です。
ライプツィヒで書道・書体に関する教育を受けた後、1923年のバウハウス展に触発されて近代タイポグラフィの世界に傾倒しました。1928年に発表した著書『ノイエ・タイポグラフィ(新しいタイポグラフィ)』は、サンセリフ書体の使用、非対称レイアウト、余白の積極的活用などを説いた革命的な宣言書として、デザイン史に刻まれています。
チヒョルトの功績と転換として注目されるのは、晩年に自身の主張を修正したことです。初期には幾何学的な「ニュータイポグラフィ」を主唱しましたが、後にそれが独断的すぎると反省し、古典的なセリフ書体と対称的なレイアウトの価値を再評価しました。
実務面での最大の業績としては、1940年代後半にイギリスのペンギン・ブックスの書籍デザインを全面的に刷新したことが挙げられます。この仕事によりペンギン・ブックスは「デザインの教科書」とも称される高品質な外観を獲得しました。その後に手がけた書体「ザフォ」なども評価が高く、書体デザイナーとしても優れた作品を残しました。
使い方・例文
グラフィックデザインやタイポグラフィの授業では、モダンデザインの原則を語る際に必ず参照される人物で、その著書は今日も教科書として使われています。
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