メアリー・ウルストンクラフトとは?
めありーうるすとんくらふと
メアリー・ウルストンクラフトとは、18世紀イギリスの思想家・著述家で、「女性の権利の擁護」を著し、近代フェミニズムの先駆けとなった人物です。
メアリー・ウルストンクラフト(Mary Wollstonecraft、1759〜1797年)は、ロンドンで生まれたイギリスの作家・哲学者・教育思想家です。独学で知識を身につけ、出版社の読者担当や著述業で生計を立てながら、啓蒙思想の影響を強く受けた著作を発表しました。
ウルストンクラフトの主著「女性の権利の擁護」(A Vindication of the Rights of Woman、1792年)は、近代フェミニズムの原点とされる記念碑的な著作です。この書物でウルストンクラフトは、女性が理性的存在であるにもかかわらず、教育機会の欠如と社会的な偏見によって「感情的で依存的な存在」に押し込められていると批判しました。そして女性にも男性と同等の教育を与えるべきだと力強く主張しました。
彼女の主張は当時の社会通念に対する大胆な挑戦でした。主な論点を整理すると以下のとおりです。
- 女性の「弱さ」は生まれつきではなく、不十分な教育によるものだ
- 女性も理性をもつ独立した道徳的主体である
- 婚姻関係において女性は対等なパートナーであるべきだ
- 市民社会への女性の参加は公益に資する
ウルストンクラフトはフランス革命の思想的影響のもとでこれらの論を展開し、当時の保守的論者から激しい批判を受けました。彼女は1797年、娘(後に「フランケンシュタイン」を著したメアリー・シェリー)を産んだ直後に38歳で逝去しましたが、その思想は19〜20世紀の女性参政権運動や現代のジェンダー平等論に至るまで大きな影響を与え続けています。
使い方・例文
フェミニズムの歴史を学ぶ授業では、メアリー・ウルストンクラフトの「女性の権利の擁護」が最初期の体系的な女性権利論として必ず取り上げられます。
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