ミラレパとは?
みられぱ
ミラレパとは、11〜12世紀のチベットの聖者で、若い頃に黒魔術を学んだ後に悔悟して仏教修行に転じ、厳しい苦行と瞑想によって一代で悟りを開いたとされるカギュ派の偉大な師です。
ミラレパ(1052〜1135年頃)は、チベット仏教カギュ派の最も著名な聖者の一人で、その波乱に満ちた生涯と膨大な詩歌によって今日も広く崇敬されています。本名はミラ・トゥーパガ・ドルジェといいます。
彼の生涯は劇的な転換に満ちています。幼少期に父を亡くし、親族に財産を奪われた母の復讐を果たすため、若きミラレパは黒魔術を習得し多くの人の命を奪ったとされます。その後、深い後悔から仏教の師マルパ・ロツァーワに帰依し、罪の浄化のために過酷な試練を課されました。石を積んでは崩すような数々の試練に耐え抜いた後、ようやく仏法の伝授を受けました。
ミラレパの修行は極めて厳しく、チベットの山岳地帯の洞窟に単独で籠もり、イラクサのみを食べて長年にわたる禅定を続けたとされています。肌が緑がかった色をしていたという伝説は、この食生活に由来するといわれます。修行中に詠んだ詩(ドーハー)は後に『十万の歌』としてまとめられ、チベット文学の傑作として伝えられています。
ミラレパの生涯が示す教訓:
- どんな重い罪を犯した人でも、真剣な修行で解脱できるという希望
- 師弟関係と師への全信頼の重要性
- 一代での成就(即身成仏)の可能性
彼の伝記はチベット仏教の入門書として今日も読まれ続けています。
使い方・例文
チベット仏教の修行の厳しさや師弟関係を説明する際に、「ミラレパのように師の試練に耐える」という表現が使われることがあります。また彼の詩は瞑想や内省の文脈でも引用されます。
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