本文へスキップ

ボエティウスとは?

ぼえてぃうす

ボエティウスとは、古代ローマ末期に活躍した哲学者・政治家で、中世ヨーロッパにギリシャ哲学を伝えた重要な思想家です。

アニキウス・マンリウス・セウェリヌス・ボエティウス(約480〜524年)は、西ローマ帝国滅亡後の混乱期を生きたローマ人の哲学者・政治家です。東ゴート王国のテオドリクス王のもとで執政官(コンスール)にまで上り詰めた人物でしたが、後に反逆罪の疑いをかけられ処刑されました。

ボエティウスの最大の功績は、プラトンアリストテレスらのギリシャ哲学の著作をラテン語に翻訳・注釈したことです。古代ギリシャ語が西欧でほとんど読まれなくなった中世において、彼の翻訳と注釈はギリシャ哲学の知識を後世に伝える唯一の窓口となりました。

また、獄中で著した主著『哲学の慰め』は、中世ヨーロッパで聖書に次ぐほど広く読まれた書物とされています。この作品は、哲学を擬人化した「哲学の女神」との対話という形式で、運命の変転・善と悪・自由意志と神の摂理という永遠のテーマを論じており、その影響は近代に至るまで続きました。音楽理論・論理学・算術の分野でも著作を残しています。

使い方・例文

中世哲学や西洋思想史の授業では、ボエティウスの名前は「古代ギリシャ哲学と中世キリスト教思想をつなぐ橋渡し役」として必ず登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語