ホモモルフィック暗号とは?
ほももるふぃっくあんごう
ホモモルフィック暗号とは、暗号化したままデータを計算・処理できる特殊な暗号方式です。
ホモモルフィック暗号(Homomorphic Encryption)とは、データを暗号化した状態のまま演算を行い、その結果を復号すると元データに対して同じ演算を施した結果と一致するという性質をもつ暗号方式です。
通常の暗号化では、データを処理するために一度復号する必要があります。そのため、クラウドサーバーなど外部の環境でデータを扱う場合、処理の瞬間に情報が平文にさらされるリスクがあります。ホモモルフィック暗号はこの課題を根本から解決し、秘密鍵を持たない第三者がデータの中身を見ることなく演算処理を代行できるようにします。
暗号の種類としては、加算のみ可能な「加法的ホモモルフィック暗号」、乗算のみ可能な「乗法的ホモモルフィック暗号」、そして任意の演算が制限なく行える「完全準同型暗号(FHE: Fully Homomorphic Encryption)」に大別されます。完全準同型暗号はCraig Gentryによって理論的な実現可能性が示されましたが、演算コストが非常に高く、実用化に向けた高速化研究が世界各地で進められています。
医療情報の秘匿計算、クラウド上でのプライバシー保護AI推論、金融データの機密処理など、「データを見せずに使う」という需要に応える次世代のセキュリティ技術として注目されています。
使い方・例文
たとえば病院が患者データを暗号化したままクラウド上のAIに解析させ、結果だけを受け取るという仕組みに応用が期待されています。
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