ペドロ2世 (ブラジル皇帝)とは?
ぺどろにせい
ペドロ2世とは、19世紀のブラジル帝国を約50年にわたって統治し、近代化と奴隷制廃止を推進した皇帝です。
ペドロ2世(1825〜1891年)は、ブラジル帝国の第2代皇帝として1831年から1889年まで在位した人物です。父ペドロ1世の退位を受けて5歳で即位し、摂政期間を経て1840年に親政を開始しました。
在位期間中、ペドロ2世は科学・芸術・教育への深い関心を持ち、国内の近代化を積極的に進めました。農業・鉄道・通信の整備に力を注ぎ、ブラジルをラテンアメリカで最も安定した国家のひとつへと成長させました。また、国際的な知性として欧米の科学者や思想家とも交流し、チャールズ・ダーウィンやヴィクトル・ユゴーとも親交があったと伝えられています。
政治面では、奴隷制廃止を段階的に推進し、1888年には「黄金法」の制定によりブラジルでの奴隷制度が完全に廃止されました。しかしこの政策は大土地所有者層の反発を招き、軍部と結託した共和派クーデターが起こり、1889年に帝政は終焉を迎えました。ペドロ2世は退位後フランスに亡命し、1891年にパリで没しました。
今日でもブラジルでは、ペドロ2世は温厚な知識人皇帝として高く評価されており、君主制復活を望む声も一部に存在するほどです。
使い方・例文
「ペドロ2世の治世下でブラジルは奴隷制廃止と近代化を果たした」のように、ブラジル史や中南米史の文脈で登場します。
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