ヘンリー・ジェイムズとは?
へんりーじぇいむず
ヘンリー・ジェイムズはアメリカ生まれのイギリス人小説家で、人物の内面心理を精緻に描くスタイルでモダニズム文学の先駆者と評されます。
ヘンリー・ジェイムズ(1843〜1916年)は、ニューヨーク生まれで後にイギリスへ移住・帰化した小説家・批評家です。哲学者・心理学者のウィリアム・ジェイムズを兄に持つ知識人家系に育ち、欧米を行き来する環境が作品世界に大きく反映されています。
ジェイムズの文学の特徴は、人物の意識・視点・心理の緻密な描写にあります。物語の外的な事件よりも、登場人物が何を感じ・考え・知覚するかという内面の動きを精緻な文体で掘り下げました。この手法は後のモダニズム文学(ウルフ、ジョイスら)への橋渡しとなりました。
代表作には以下があります。
- 『ある婦人の肖像』:自立したアメリカ人女性がヨーロッパ社会で自由と束縛の間で揺れる物語
- 『ねじの回転』:幽霊が登場するゴシック的心理スリラー
- 『鳩の翼』:愛・金銭・道徳が絡み合う晩年の傑作
- 『大使たち』:アメリカとヨーロッパの価値観の衝突を描く
「国際主題」と呼ばれるアメリカ人とヨーロッパ文化の接触・摩擦は彼の作品の重要なモチーフです。膨大な量の小説・短編・批評・書簡を残し、英語圏文学批評にも多大な影響を与えました。
使い方・例文
英米文学の授業や近代小説の発展を解説する文脈で、心理主義的小説とモダニズム文学の系譜を語る際に必ず名が挙がります。
この用語をシェア
最終更新: