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ヘリクタイトとは?

へりくたいと

ヘリクタイトとは、鍾乳洞の内部で重力に逆らうように曲がりくねって成長する珍しい洞窟生成物(スペレオテム)で、その奇妙な形状から研究者の関心を集めています。

ヘリクタイト(helictite)は、洞窟内に形成されるスペレオテム(洞窟生成物)の一種で、通常の鍾乳石つらら石)とは異なり、重力の方向に関係なく横向きや螺旋状、枝状などに曲がりながら成長するのが最大の特徴です。その名称はギリシア語で「螺旋の」を意味する語に由来します。

一般的な鍾乳石は水が一方向(下方)に落ちる際に炭酸カルシウムが堆積して形成されますが、ヘリクタイトはそのメカニズムが異なります。成長の仕組みについてはいくつかの説があり、主なものは次のとおりです。

  • 毛細管現象説 ― 極めて細い管状の内部構造を通じて水が浸み出し、重力に逆らって成長するという説
  • 風圧・水圧変動説 ― 洞内の気流や水圧の微妙な変化が成長方向を変えるという説
  • 不純物説 ― 炭酸カルシウム以外の不純物の混入が結晶成長の方向を乱すという説

形状は非常に多様で、細い針状・コルク抜き状・くも手状・枝珊瑚状など、同じ洞窟内でも個体差が大きいです。大きさは数センチから数十センチに及ぶことがあります。

ヘリクタイトはルーレイ鍾乳洞(アメリカ・バージニア州)やジュエル洞(サウスダコタ州)などで特によく発達した標本が見られ、洞窟観光の見どころのひとつとなっています。脆く壊れやすいため、観光路から手の届かない場所に保護されていることが多いです。

使い方・例文

ヘリクタイトは鍾乳洞の解説パネルや地学の教科書で「重力に逆らって育つ不思議な石灰岩結晶」として紹介されることが多く、洞窟ツアーの参加者を驚かせる展示物のひとつです。

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