フィヒテとは?
ふぃひて
フィヒテはドイツ観念論を代表する哲学者で、カントの批判哲学を継承・発展させ「自我」の自由と行為を哲学の根本に置いた思想家です。
ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte、1762〜1814年)はドイツの哲学者で、カント、シェリング、ヘーゲルらと並ぶドイツ観念論の中心人物です。ザクセン地方の貧しい家庭に生まれ、苦学してイエナ大学やベルリン大学の教授職を歴任しました。
フィヒテ哲学の根幹は「知識学(Wissenschaftslehre)」と呼ばれる体系にあります。彼はカントが設けた「物自体」(認識できない実在)という概念を批判し、すべての実在は「自我」の自由な活動(Tathandlung=事行)から生み出されるとしました。自我は非我(外部世界)を自ら措定することで意識と実践の地平を切り開く、というダイナミックな構図です。
後期には実践哲学・倫理・社会思想にも比重を移し、「ドイツ国民に告ぐ」(1808年)の講演ではナポレオンに占領されたドイツ国民へ民族の自覚と教育による再生を訴えました。この講演はドイツ・ナショナリズムの思想的源流の一つとして後世に大きな影響を与えています。
フィヒテはその活動的・主意主義的な哲学観によって、後のシェリングやヘーゲルの思想形成にも決定的な影響を及ぼし、ドイツ観念論の橋渡し役を担いました。
使い方・例文
哲学の授業やドイツ観念論を学ぶ場面で、「フィヒテは自我の自由な行為こそが世界の根本だと主張し、カントからヘーゲルへの橋渡し役を担った」と紹介されます。
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