バーバラ・マクリントックとは?
ばーばら・まくりんとっく
バーバラ・マクリントックは、遺伝子がゲノム内を移動する「トランスポゾン」を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した遺伝学者です。
バーバラ・マクリントック(1902〜1992年)は、アメリカの遺伝学者・細胞遺伝学者です。コーネル大学で植物学の博士号を取得し、主にトウモロコシを材料として染色体と遺伝の研究を行いました。
1940〜50年代、彼女はトウモロコシの粒の色のパターンを詳細に研究する中で、遺伝子がゲノム上の固定した場所に存在するのではなく、染色体上を移動することがあるという革命的な発見をしました。この「動く遺伝子」は後に「トランスポゾン(転移因子)」と呼ばれます。
しかし当時の科学界はこの発見を理解・受け入れることができず、長年にわたって正当な評価がなされませんでした。その後、分子生物学の発展によってトランスポゾンの存在が分子レベルでも確認されると、マクリントックの研究はその先見性が広く認められるようになりました。
1983年、81歳のときにノーベル生理学・医学賞を単独で受賞し、この賞が女性に単独授与された最初の例となりました。トランスポゾンは現在、遺伝子発現の制御・ゲノム進化・がんの研究など幅広い分野で重要な研究対象となっており、彼女の発見の意義は時代とともにさらに高まっています。
使い方・例文
分子生物学やゲノム科学の授業で「バーバラ・マクリントックはトランスポゾンを発見したノーベル賞受賞者だ」のように紹介されます。
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