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バオ・ニンとは?

ばおにん

バオ・ニンは、ベトナム戦争を題材にした小説「戦争の悲しみ」で世界的に知られるベトナムの作家で、戦争の内側を生々しく描いた文学者です。

バオ・ニン(Bảo Ninh、1952年生まれ)は、ベトナム出身の小説家です。本名はホアン・アウ・フオンといい、ベトナム戦争(アメリカ戦争)に兵士として従軍した実体験をもとに執筆活動を行っています。

代表作「戦争の悲しみ」(原題:Nỗi Buồn Chiến Tranh)は1990年にベトナムで出版され、その後英語をはじめ多くの言語に翻訳されて国際的な高い評価を受けました。この作品は、ベトナム北部の兵士である主人公が戦争中・戦後の記憶をたどる物語で、勝者側の視点から戦争の悲惨さと喪失感を正面から描いた点で、従来の革命称揚的な文学とは一線を画しています。

作品の特徴として次の点が挙げられます。

  • 戦場の恐怖・仲間の死・PTSDに近い心理描写
  • 失われた恋愛と青春への哀惜
  • 英雄像を否定し、個人の苦しみを前景化した語り口

「戦争の悲しみ」は発表当初ベトナム国内で物議を醸しましたが、その文学的誠実さから現在では同国を代表する戦争文学として広く認められています。ベトナム文学を海外に紹介する上でも重要な存在です。

使い方・例文

ベトナム戦争を内側から知りたい読者に、バオ・ニンの「戦争の悲しみ」は必読書として紹介されることがあります。

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