ハンス・クレブスとは?
はんすくれぶす
ハンス・クレブスは、ドイツ生まれのイギリスの生化学者で、生体内のエネルギー代謝を解明したクレブス回路(クエン酸回路)の発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ハンス・アドルフ・クレブス(Hans Adolf Krebs、1900〜1981年)は、ドイツのヒルデスハイム生まれの生化学者で、後にイギリスに帰化しました。フライブルク大学などで医学を学び、オットー・ワールブルクのもとで生化学研究を始めました。
1932年にナチスの台頭によりイギリスへ移住し、その後オックスフォード大学を拠点に研究を続けました。1937年に、細胞がエネルギーを生産するための中心的な代謝経路である「クエン酸回路(クレブス回路、TCAサイクル)」を発見・解明したことが、彼の最大の業績です。
クレブス回路とは、細胞のミトコンドリア内で糖・脂肪・アミノ酸などの栄養素を酸化してエネルギー(ATPの前駆物質)を取り出す一連の化学反応の回路です。この発見は生命科学の根幹をなすものであり、医学・栄養学・薬学にも広く応用されています。
クレブスは1953年にフリッツ・リップマンとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。また彼はそれ以前にも「尿素回路」の発見(1932年)という業績を持っており、代謝研究における卓越した才能を示していました。
使い方・例文
「クレブス回路はすべての生物のエネルギー代謝に共通する」という形で、生物学や医学の教科書・解説で必ず登場します。高校生物の学習場面でも取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: