ハトシェプストとは?
はとしぇぷすと
ハトシェプストとは、古代エジプト新王国時代に摂政から女性ファラオへと昇格し、長期にわたって繁栄した治世を築いた歴史上最も著名な女性統治者の一人です。
ハトシェプスト(在位:紀元前1479年頃〜前1458年頃)は、古代エジプト第18王朝のファラオです。夫のトトメス2世の死後、幼い継子トトメス3世の摂政となりましたが、やがて自らファラオとして統治を行いました。
女性でありながらファラオの地位に就くために、ハトシェプストは男性の衣装や付け髭をまとった姿で描かれることが多く、これは男性のみが担うとされたファラオの神的権威を体現するためでした。「アメン神の娘」という神話的出自を強調することで、その正統性を主張しました。
彼女の治世は軍事的征服より交易と建設事業を重視した点が特徴です。
- 現在のソマリア・エリトリア周辺とされるプント国への遠征隊を派遣し、乳香・没薬・黒檀などを持ち帰った
- ルクソール西岸に「ダイル・アル=バハリ」と呼ばれる壮大な葬祭殿を建設した
- カルナック神殿に巨大なオベリスクを建立した
彼女の死後、後継者トトメス3世によって彫像や記録が組織的に破壊されましたが、近代の発掘調査によってその存在が再発見され、現代では古代エジプトを代表する偉人として広く知られています。
使い方・例文
古代エジプト史の展覧会では、ハトシェプストの彫像や葬祭殿の写真が女性ファラオの代表例として展示されることがあります。
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