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ドゥアトとは?

どぅあと

ドゥアトとは、古代エジプト神話における冥界(死者の国)の名称で、死者の魂が審判を受けてオシリス神の王国へと旅する霊的な領域を指します。

ドゥアト(Duat)は、古代エジプトの宗教観における死後の世界(冥界)概念で、「葦の野」とも呼ばれる霊的な領域です。生者の世界とは異なる次元に存在するとされ、太陽ラーが毎夜西の地平線に沈んだ後に通り抜け、夜明けとともに東から再生するとも信じられていました。

ドゥアトの世界観は、主に「アムドゥアト(冥界の書)」「死者の書」「洞窟の書」などの葬祭文書に詳細に記述されています。死者の魂(バー)はドゥアトへ旅立ち、42人の陪審員の前で「心臓の重さ比べ」と呼ばれる審判を受けます。この審判では、死者の心臓がマアト(真実・正義)の羽根と天秤にかけられ、同じ重さであれば冥界の王オシリスに迎えられ、重ければアメミットという怪物に食べられてしまうとされました。

ドゥアトの内部には複数の「時間の間(ホール)」や「門」が存在し、それぞれに神や守護者が配されています。主な特徴として以下が挙げられます。

  • 12の時間(時間の間)に分かれ、太陽神ラーの夜の旅程に対応する
  • アヌビスやトト神などの神々が死者を案内・裁く役割を担う
  • 危険な蛇や怪物が通路を守り、呪文を知らない者は通り抜けられない

ドゥアトはただの「暗い死の国」ではなく、再生と変容が起こる場所として積極的な意味を持っており、エジプト人の死生観の中心にありました。

使い方・例文

「ピラミッドの内部に記された『アムドゥアト』は、ファラオがドゥアトを無事に旅して再生できるよう呪文と地図を記したガイドブックです。」

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