デング熱ウイルスとは?
でんぐねつういるす
デング熱ウイルスとは、ネッタイシマカなどの蚊が媒介するフラビウイルス科のRNAウイルスで、熱帯・亜熱帯を中心に世界的に流行する感染症の病原体です。
デング熱ウイルス(Dengue virus)は、フラビウイルス科フラビウイルス属に分類されるRNAウイルスです。血清型が1型から4型まで存在し、それぞれ別個の免疫応答を引き起こすため、一度感染して免疫を獲得しても、他の血清型への感染は防げません。
主な媒介生物はネッタイシマカ(Aedes aegypti)で、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)も媒介し得ます。感染した蚊に刺されると2〜15日の潜伏期間を経て発症し、突然の高熱・頭痛・関節痛・発疹などを伴うデング熱を引き起こします。重症化すると出血を伴うデング出血熱やデングショック症候群に移行し、生命を脅かす場合があります。
流行地域は熱帯・亜熱帯に広がり、東南アジア・中南米・アフリカなど100か国以上で流行が確認されています。世界保健機関(WHO)の推計では年間数億人が感染し、重症化例も少なくないとされています。ワクチンは一部の国で承認されているものの、普及は限定的であり、現時点では蚊の防除と刺されない対策が感染予防の中心です。
日本では2014年に国内感染例が数十年ぶりに確認され、注目が高まりました。輸入感染例は継続的に報告されており、グローバル化や気候変動による蚊の生息域の拡大とともに、日本国内での流行リスクへの警戒が続いています。
使い方・例文
東南アジアや中南米を旅行した後に高熱・関節痛・発疹が現れた場合、デング熱ウイルスへの感染が疑われ、医療機関で血液検査によって診断されます。
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