デュアルユース規制とは?
でゅあるゆーすきせい
デュアルユース規制とは、民間用途と軍事用途の両方に使える技術・製品について、安全保障上の懸念から輸出や取引を管理する制度です。
デュアルユース(dual-use)とは「二重用途」を意味し、民間・商業目的にも軍事・兵器開発目的にも利用できる技術・材料・ソフトウェア・機器のことを指します。デュアルユース規制とは、こうした品目が敵対国やテロ組織など安全保障上脅威となる主体に渡ることを防ぐための輸出管理制度です。
規制の対象には、半導体・精密工作機械・化学物質・生物技術・暗号化ソフトウェア・ドローン関連技術など幅広い分野が含まれます。たとえば高性能のコンピュータチップは民間のAI研究にも使えますが、同時にミサイル誘導システムの開発にも転用可能です。
国際的な取り決めとして、ワッセナー協約・核供給グループ(NSG)・オーストラリア・グループ(生化学)などの多国間輸出管理レジームがあり、参加国は共通のリスト(管理品目リスト)に基づいて輸出許可を運用します。日本では外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づく輸出管理がこれに相当します。
近年は人工知能・量子コンピュータ・バイオテクノロジーなど新興技術の急速な発展により、規制対象品目の特定と更新が追いつかないという課題も深刻化しています。米中対立の激化を背景に、半導体製造装置などをめぐるデュアルユース規制の強化が国際的な注目を集めています。
使い方・例文
高性能GPUを第三国経由で軍事転用可能な国に輸出しようとした場合、デュアルユース規制に基づく輸出許可審査が必要となり、許可が下りなければ取引は禁止されます。
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