デバーナキュラリゼーションとは?
でばーなきゅらりぜーしょん
デバーナキュラリゼーションとは、地域固有の在来植物や伝統的な植生が失われ、均質な植物相へと変容していく現象のことです。
デバーナキュラリゼーション(Devernacularization)とは、もともとその土地に根ざしていた地域固有の植物種・植生パターン・在来の生態系が、外来種の侵入や土地利用の変化、都市化などによって失われ、どこでも同じような均質な植生へと置き換わっていく過程を指します。「バーナキュラー(vernacular)」は「土着の・地域固有の」という意味であり、その接頭語「デ(de-)」が否定・除去を表します。
この現象は植物生態学の分野で使われる概念ですが、文化や言語の分野でも類似の概念(地域固有の言語・文化が失われる過程)に同じ語が使われることがあります。植物学的な文脈では、以下のような要因が引き金となります。
- 外来侵略的植物種の急速な繁茂による在来種の排除
- 農地開発・都市開発による自然植生の消失
- グローバル化に伴う園芸植物・牧草の均一化
- 気候変動による分布域の変化と在来種の衰退
デバーナキュラリゼーションが進むと、地域ごとに異なっていた植物相の個性が失われ、生物多様性の低下や生態系サービスの劣化につながります。また、伝統的な植物利用の知識が失われるという文化的損失も伴います。この概念を用いることで、単なる外来種問題を超えた地域生態系のアイデンティティ喪失という視点から保全活動を考えることができます。
使い方・例文
かつては地域固有の野草が広がっていた里山が、外来牧草やセイタカアワダチソウに覆われてしまった状態は、デバーナキュラリゼーションの典型例として挙げられます。
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