ダリウス・ミヨーとは?
だりうす・みよー
ダリウス・ミヨーとは、20世紀フランスを代表する作曲家で、多調性の多用とブラジル音楽・ジャズの融合で知られる「フランス六人組」の一人です。
ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud、1892〜1974年)は、フランスのプロヴァンス地方出身の作曲家で、20世紀前半のフランス音楽を牽引した存在です。ユダヤ系フランス人として生まれ、パリ音楽院で学んだ後、詩人ポール・クローデルの外交秘書としてブラジルに赴任した経験が、その後の作風に大きく影響しました。
ミヨーの音楽的特徴として特に知られるのが「多調性(ポリトナリティ)」の積極的な使用です。これは複数の調性を同時に鳴らす技法で、独特の響きを生み出します。またブラジル滞在中に現地の音楽やリズムを吸収し、バレエ音楽「屋根の上の牛」(1919年)にその成果を反映させました。さらにハーレムのジャズに影響を受けた「世界の創造」(1923年)は、クラシック音楽にジャズを取り入れた先駆的な作品です。
ミヨーはオネゲル、プーランクらとともに「フランス六人組」の一人に数えられ、ロマン主義的な大仰さを排した明快で軽妙なフランス音楽の方向性を示しました。生涯に400曲を超える膨大な作品を残し、交響曲・室内楽・歌劇・映画音楽など多岐にわたって活躍しました。
使い方・例文
音楽史の授業でジャズとクラシックの融合や多調性技法を論じる際に、ミヨーの「世界の創造」がよく取り上げられます。
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