ダニエル・ナサンズとは?
だにえるなさんず
ダニエル・ナサンズは、制限酵素を用いたDNA分析法を開拓し、1978年にノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカの分子生物学者です。
ダニエル・ナサンズ(Daniel Nathans、1928〜1999年)は、アメリカの分子生物学者・ウイルス学者で、制限酵素を用いたDNAの切断と解析という新しい手法を確立した人物です。
制限酵素とは、特定のDNA塩基配列を認識して切断する酵素のことで、ワーナー・アーバーが発見し、ハミルトン・スミスが精製・解析しました。ナサンズはこれを実際の遺伝子研究に応用し、サル腫瘍ウイルス(SV40)のゲノムを制限酵素で切断して物理地図(制限地図)を作成しました。これはウイルスDNAの構造解析に革命をもたらした画期的な研究です。
彼の主な業績は以下のとおりです。
- SV40ゲノムの最初の制限地図の作成
- 特定の遺伝子領域の機能解析手法の確立
- 分子クローニングや遺伝子工学の基盤づくりへの貢献
1978年、アーバー、スミスとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。ナサンズの業績はその後のゲノム解析・遺伝子工学・医学研究の発展を支える基礎となっており、現代バイオテクノロジーの礎のひとつとして高く評価されています。
使い方・例文
分子生物学の授業や遺伝子工学の歴史を学ぶ場面で、制限酵素を使ったDNA切断・地図作成の先駆者としてナサンズの名が取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: