タングステンカーバイドとは?
たんぐすてんかーばいど
タングステンカーバイドとは、タングステンと炭素の化合物で、非常に高い硬度と耐熱性を持つ超硬材料です。
タングステンカーバイド(Tungsten Carbide、化学式WC)は、タングステン原子と炭素原子が結合した無機化合物で、「超硬合金」の主成分として広く知られています。その硬度はダイヤモンドに次ぐレベルに達し、モース硬度で9前後を示します。
製造方法としては、タングステン粉末と炭素を高温で反応させて合成した後、コバルトなどの金属粉末と混合し、焼結して超硬合金(サーメット)に仕上げます。この焼結体は「WC-Co系超硬合金」とも呼ばれ、工業分野での主力材料です。
タングステンカーバイドの主な特徴は以下の通りです。
- 極めて高い硬度(ダイヤモンドに次ぐ)
- 融点が約2,870℃と非常に高い
- 熱膨張係数が小さく、寸法安定性に優れる
- 高い弾性率と圧縮強度
- 耐食性・耐摩耗性が高い
用途は多岐にわたり、金属切削工具のチップ、ドリルビット、フライス工具、金型、鉱山掘削ビット、耐摩耗コーティング材料、さらには高級腕時計のケースや結婚指輪などの装飾品にも使われます。工業界においては「超硬材料の王様」とも称され、現代製造業の基盤を支える素材のひとつです。
使い方・例文
金属を削る旋盤やフライス盤の刃先チップにタングステンカーバイド製の超硬チップが使われており、鉄鋼の高速切削加工を可能にしています。また、採掘現場では岩盤を砕くドリルビットの先端材料としても登場します。
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