ゼプ・ドブロウスキーとは?
じぇらーるでぼーど
ゼプ・ドブロウスキーはフランスの作家で、自伝的手法と精神分析を融合した「自己フィクション(オートフィクション)」の先駆者として知られます。
セルジュ・ドブロウスキー(Serge Doubrovsky、1928〜2017年)はフランスのユダヤ系作家・批評家・文学理論家で、「オートフィクション(autofiction)」という概念を生み出したことで文学史に名を刻んでいます。通称「セルジュ」ですが、「ゼプ」はイディッシュ語形の名前です。
パリ生まれで、第二次世界大戦中のユダヤ人迫害を生き延びた体験を持ちます。フランスおよびアメリカの大学で長く教鞭をとり、特にニューヨーク大学での活動が知られています。
オートフィクションは以下のように定義されます。
- 作者・語り手・主人公が同一人物であるという点で自伝に近い
- しかし「フィクション」として提示され、記憶を変形・再構成することを厭わない
- 精神分析的な自己探求を物語に組み込む
- フランス現代文学に強い影響を与えた概念
代表作『息子』(Fils、1977年)はその典型で、小説・自伝・精神分析の記録が渾然一体となった実験的なテキストです。ドブロウスキーが1977年にオートフィクションという語を作ったとされており、この概念はその後のフランス文学において広く用いられるようになりました。現在ではアニー・エルノーをはじめ多くの作家がこの手法を採用しています。
使い方・例文
現代フランス文学の講義や文学理論の授業で、オートフィクションの起源としてドブロウスキーの名前が紹介されます。
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