スロボダン・ミロシェビッチとは?
すろぼだんみろしぇびっち
セルビア・旧ユーゴスラビアの政治家で、1990年代のユーゴ内戦に深く関与し、国際刑事法廷に訴追された人物です。
スロボダン・ミロシェビッチ(1941〜2006年)は、セルビアおよび旧ユーゴスラビア連邦共和国の政治指導者です。セルビア共産主義者同盟の幹部から頭角を現し、1989年にセルビア共和国大統領、1997年には連邦大統領に就任しました。
ミロシェビッチの政治的影響力は1980年代後半から1990年代にかけて絶頂期を迎えます。コソボ自治州での演説でセルビア民族主義を強く打ち出し、ユーゴスラビア連邦解体の過程で起きた複数の武力紛争に深く関与したとされます。スロベニア独立戦争、クロアチア独立戦争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、そしてコソボ紛争においてセルビア側を主導したことで、民族浄化や戦争犯罪への関与が国際的に問題視されました。
1999年にはコソボ問題をめぐりNATOによる空爆がセルビアに対して実施され、ミロシェビッチは国際圧力のもと撤退を余儀なくされました。2000年の大統領選挙不正に抗議する大規模民衆運動(10月革命)によって政権が崩壊し、翌2001年にオランダ・ハーグの旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)に戦争犯罪・ジェノサイドなどの容疑で引き渡されました。裁判は長期化し、2006年に拘禁中に病死したため判決は下されませんでした。
使い方・例文
1990年代のユーゴスラビア紛争、民族浄化、国際刑事裁判、NATO空爆などを解説する歴史・国際政治の文脈で必ず登場します。国際人道法の事例研究としても取り上げられます。
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