スリーピングエフェクトとは?
すりーぴんぐえふぇくと
スリーピングエフェクトとは、信頼性の低い情報源からのメッセージでも時間が経つにつれて説得力が増す心理的現象で、情報源の記憶が薄れることで起こります。
スリーピングエフェクト(眠り効果)とは、社会心理学における説得研究で発見された現象で、当初は信頼性の低い情報源(信憑性のない人物・メディアなど)から受け取ったメッセージが、時間の経過とともに態度変容効果を増していくという逆説的な心理現象です。
発見の背景
1940〜50年代にアメリカの社会心理学者カール・ホブランドらが戦時中のプロパガンダ効果の研究を行った際に見出されました。通常、信頼性の高い情報源からのメッセージほど説得力が高いとされますが、スリーピングエフェクトはこれに反する現象として注目されました。
なぜ起こるのか
人間の記憶において、メッセージの「内容」と「情報源」は異なる速度で忘れられていきます。時間が経つと情報源(信頼性が低いという判断材料)の記憶が薄れる一方、メッセージの内容だけが残るため、最初に抱いた割引評価(「この人は信頼できないから」)が機能しなくなります。
現代における意義
- フェイクニュースや不正確な情報が時間差で影響力を持つメカニズムを説明する
- SNSでの情報拡散において特に危険な効果を持つ
- 広告・マーケティングでの説得効果の時間変化を考察する際にも参照される
現代の情報環境においてスリーピングエフェクトは、誤情報対策を考える上で重要な概念となっています。
使い方・例文
信頼性の低いSNSアカウントが流したデマでも、数週間後には出所を忘れた人々の間で「どこかで聞いた話」として信じられてしまうのは、スリーピングエフェクトの典型例です。
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