スリーパー効果とは?
すりーぱーこうか
「効果」の用語まとめを見る信頼性の低い情報源から受け取ったメッセージでも、時間が経つと情報源への記憶が薄れて内容だけが残り、説得力が増す心理現象です。
スリーパー効果(sleeper effect)とは、最初は信頼性の低い情報源や胡散臭いと感じた発信元からのメッセージであっても、時間が経過するにつれて「誰から聞いたか」という記憶が薄れ、「何を聞いたか」という内容だけが残ることで、そのメッセージへの賛同度や説得力が後から高まる現象を指します。
1949年にカール・ホブランドらの研究チームが第二次世界大戦中のプロパガンダ映像の効果を調べた実験が初出とされています。当初は信頼できないと判断されたプロパガンダでも、数週間後には態度変容の効果が現れることが確認されました。
このメカニズムの背景には以下の認知的プロセスがあります。
- 記憶の中で「内容」と「出所」は別々に保存されやすく、出所の記憶が先に薄れる
- 出所への不信感が消えることで、内容だけが「ニュートラルな知識」として定着する
- 時間経過とともに内容への態度が好意的な方向へシフトする
スリーパー効果は広告・プロパガンダ・フェイクニュースの文脈で重要な概念です。信頼性の低い情報でも繰り返し接触することで信念に影響を与える可能性を示しており、メディアリテラシー教育においても「情報源の評価を忘れてはならない」という教訓として引用されます。
使い方・例文
怪しいと思っていた広告の商品を、数週間後には「そういえば良いらしい」と自然に検討し始めるような状況が、スリーパー効果の典型例として挙げられます。
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