スティーブン・ホールとは?
すてぃーぶんほーる
スティーブン・ホールはアメリカの建築家で、現象学的な「光と空間の体験」を追求し、美術館や住宅・大学施設など感覚的な豊かさを備えた建築で国際的に高く評価されています。
スティーブン・ホール(Steven Holl、1947年生まれ)はアメリカのワシントン州出身の建築家で、ニューヨークを拠点にスティーブン・ホール・アーキテクツを主宰しています。現象学を建築実践の基盤に置き、光・素材・場所の知覚体験を重視した設計で世界的な評価を受けています。
ホールの建築哲学はメルロ=ポンティの現象学に深く影響されており、建築は身体的・感覚的な体験を通じて意味をもつという立場から設計に取り組みます。建物に自然光を巧みに取り込み、時間帯や季節によって変化する空間体験を意図的に設計することが彼の代名詞です。代表的な作品には以下のものがあります。
- キアズマ近代美術館(フィンランド・ヘルシンキ、1998年)――交差する光と動線
- マサチューセッツ工科大学シモンズホール(2002年)――多孔質ファサードと光の制御
- ネルソン・アトキンズ美術館増築(アメリカ・カンザスシティ、2007年)
- 北京の「リンケージ」プロジェクトなど
ホールは設計の初期段階で水彩画のスケッチを多用することでも知られており、そのスケッチは建築の概念モデルとして美術館でも展示されます。プリツカー賞候補として度々名前が挙がり、20世紀末から21世紀初頭の現象学的建築の旗手として建築界に独自の足跡を残しています。
使い方・例文
建築学の講義や美術館建築を論じる際に「光と空間の体験を重視した建築家」として、スティーブン・ホールとキアズマ美術館がしばしば取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: