スキタイの黄金文化とは?
すきたいのおうごんぶんか
スキタイの黄金文化とは、紀元前7〜3世紀頃にユーラシア草原を席巻したスキタイ人が生み出した、動物意匠の金細工を中心とする独特の美術・工芸文化です。
スキタイ(Scythians)は、紀元前7世紀頃から紀元前3世紀頃にかけて黒海北岸からカザフスタン草原にかけての広大なユーラシアステップを支配した遊牧民族(あるいは民族集団)です。その文化の最大の特徴は、精巧な黄金細工に代表される「スキタイ動物様式」と呼ばれる独自の美術スタイルにあります。
スキタイ動物様式の主な特徴は以下のとおりです。
- 鹿・グリフィン・猛禽類・猛獣など動物をモチーフとした造形
- 身体をねじり合わせたり、噛み合ったりする動的な構図
- 武器・馬具・装身具・容器など実用品への一貫した装飾
- 金だけでなく青銅・骨・木材も駆使した多様な素材表現
スキタイの墳墓(クルガン)からは、ペクトラル(胸飾り)、剣の鞘、鹿形プレートなど多数の黄金製品が出土しており、現在はウクライナ・ロシア・カザフスタン各地の博物館に収蔵されています。これらの遺物はギリシャの職人との交流も示しており、ヘレニズム様式との融合も見られます。
スキタイ文化は後継の遊牧民文化(サルマタイ・フン族など)にも影響を与え、ユーラシア草原芸術の源流としての意義を持ちます。
使い方・例文
古代美術や遊牧民文明を特集する展覧会で「スキタイの黄金文化の象徴とも言える鹿形プレートは、草原の遊牧民が持つ高い金工技術を示している」と解説されます。
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