ジョルジョ・アガンベンとは?
じょるじょあがんべん
ジョルジョ・アガンベンは、生権力・例外状態・ホモ・サケルといった概念で現代政治と生の問題を鋭く論じるイタリアの哲学者です。
ジョルジョ・アガンベン(Giorgio Agamben、1942年〜)は、イタリアのローマ生まれの哲学者です。ローマ大学で法学を修め、ハイデガーの講義への参加やベンヤミン研究を通じて哲学的思索を深めました。イタリア国内の複数の大学で長年教鞭をとりながら、現代思想の最前線で活躍し続けています。
アガンベンの思想の中核には「例外状態(stato di eccezione)」と「ホモ・サケル(剥き出しの生)」という概念があります。彼は主権権力が「法の外」に人間を置く例外的状態を常態化させることで、法的・政治的保護を剥奪された「剥き出しの生(bare life)」が生じると論じました。この議論はミシェル・フーコーの生権力論を批判的に継承・発展させたものです。
代表作『ホモ・サケル』シリーズは複数巻にわたり、古代ローマの法概念から収容所・現代の難民問題まで射程を広げています。また『来たるべき共同体』では、アイデンティティや帰属を超えた「なんであれあること」の政治的可能性を探りました。近年は新型コロナウイルスへの政府対応を「例外状態の常態化」として批判し、賛否を呼びました。
使い方・例文
難民・収容所・緊急事態宣言などの政治的問題を哲学的に論じる際に、アガンベンの例外状態論が参照されます。
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