ジョセフ・パクストンとは?
じょせふぱくすとん
ジョセフ・パクストンとは、19世紀イギリスの園芸家・建築家で、1851年のロンドン万博会場「水晶宮」を設計したことで知られる人物です。
ジョセフ・パクストン(Joseph Paxton、1803〜1865年)は、イギリスの園芸家・造園家・建築家・政治家です。貧しい農家の出身でありながら、類まれな才能と実践的な知識によって時代を代表する存在へと成長しました。
パクストンは若い頃からデヴォンシャー公爵の邸宅チャッツワース・ハウスの庭師として働き、大規模な温室の建設に携わりました。この経験が、鉄とガラスを用いた大型構造物の設計技術を磨く場となりました。とりわけ「大温室」の建設は、後の代表作への直接的な布石となります。
パクストンの名を世界に知らしめたのは、1851年にロンドンのハイドパークで開催された第1回万国博覧会の会場として設計した「水晶宮(クリスタル・パレス)」です。鉄骨フレームにガラスパネルを組み合わせたプレファブリケーション工法を採用し、わずか数か月で完成させたこの建物は、近代建築史における先駆的な作品として評価されています。
その意義は以下の点にまとめられます。
- 規格化・工業化された部品による短期間の施工
- 自然光を最大限に取り込む透明なガラス外壁
- 従来の石造建築とは一線を画す軽量・開放的な空間
- 近代建築における「プレファブ工法」の先例
万博終了後、水晶宮はシデナムに移築・拡張されましたが、1936年に火災で焼失しました。パクストンはその後も国会議員を務めるなど、多方面で活躍しました。
使い方・例文
建築史や近代デザインの授業で「水晶宮の設計者」として紹介されるほか、「プレファブ建築の先駆者」として工業化建築を語る文脈でもジョセフ・パクストンの名が登場します。
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