ジョセフ・テイラーとは?
じょせふていらー
ジョセフ・テイラーとは、パルサーの研究でノーベル物理学賞を受賞したアメリカの天文学者・物理学者で、重力波の存在を間接的に証明したことで知られています。
ジョセフ・フーテン・テイラー・ジュニア(Joseph Hooton Taylor Jr.、1941年生まれ)は、アメリカ・フィラデルフィア出身の天体物理学者で、プリンストン大学名誉教授です。連星パルサーの精密観測により重力波の存在を間接的に証明し、1993年にラッセル・ハルスとともにノーベル物理学賞を受賞しました。
1974年、テイラーとハルスは、互いの重力によって公転し合う2つのパルサー(高速自転する中性子星)からなる「連星パルサー PSR B1913+16」を発見しました。その後20年以上にわたる観測で、この連星の公転周期が少しずつ短くなっていることを精密に測定しました。この変化はアインシュタインの一般相対性理論が予測する重力波のエネルギー放出と完全に一致しており、重力波が実在することの強力な間接証拠となりました。
この成果の意義は以下の通りです。
- 一般相対性理論の精密検証に貢献し、理論の正確さを高精度で確認した
- 2015年のLIGOによる重力波直接検出への理論的・観測的な礎を築いた
- パルサーを精密な物理実験装置として活用する観測天文学の手法を確立した
テイラーはアマチュア無線の愛好家でもあり、その素朴な人柄でも知られています。連星パルサーの研究は、現代天文学と物理学の両分野に深い影響を与えた歴史的な業績です。
使い方・例文
ジョセフ・テイラーの研究は、重力波を直接観測する技術が登場する以前から「重力波は確かに存在する」と示した先駆的な仕事として、物理学の教科書に必ず登場します。
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