ジョセフ・コンラッドとは?
じょせふこんらっど
ジョセフ・コンラッドはポーランド生まれのイギリス人小説家で、海洋小説と植民地主義批判の傑作を英語で著し、近代文学に大きな影響を与えました。
ジョセフ・コンラッド(1857〜1924年)は、ポーランドのベルディチフ(現ウクライナ)に生まれ、のちにイギリスに帰化した小説家です。英語を母語としながら習得したわけではなく、フランス語を経て英語を第三言語として習得したにもかかわらず、20世紀を代表する英語文学の巨匠の一人と評価されます。
若年期から船員として働き、アジア・アフリカ・カリブ海などを航海した体験が、その作品世界の根幹をなしています。代表作は以下の通りです。
- 『闇の奥』(1899年):コンゴ川をさかのぼりながら植民地支配の残酷さと人間の内なる闇を描いた中編小説。20世紀文学・映画(地獄の黙示録など)に多大な影響を与えました。
- 『ロード・ジム』(1900年):臆病な行為を犯した船乗りの罪責と贖罪を描く長編。
- 『ノストローモ』(1904年):架空の南米の国を舞台にした政治と腐敗の物語。
コンラッドの文体は時系列を意図的に解体する複雑な語り構造が特徴で、モダニズム文学の先駆と位置づけられます。同時に、『闇の奥』については植民地支配を批判しながらもアフリカ人を他者化しているとして、後世の研究者(チヌア・アチェベなど)から批判的な読みも提起されています。
使い方・例文
英文学の授業やモダニズム文学の解説で、複雑な語りと植民地主義を論じる際の必読作家として登場します。
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