本文へスキップ

サン=マルタンとは?

さんまるたん

サン=マルタンとは、18〜19世紀フランスの神秘主義哲学者で、「知られざる哲学者」の筆名で知られ、精神的・霊的な内面の探求を説いたルイ・クロード・ド・サン=マルタンのことです。

ルイ・クロード・ド・サン=マルタン(Louis Claude de Saint-Martin, 1743〜1803)は、フランス神秘主義哲学者・思想家です。「知られざる哲学者(Le Philosophe Inconnu)」の筆名を用いて著作を発表したことで知られています。

サン=マルタンは当初、神秘主義者マルティネス・ド・パスカリーの弟子として秘儀的な儀礼的神秘主義を学びました。しかしその後、師の呪術的・儀礼的なアプローチと距離を置き、内面の霊的覚醒と神との直接的な合一を重視する「マルティニスム」の潮流を形成しました。

その思想の特徴は以下のとおりです。

  • 人間は本来神的な存在であり、物質界への「堕落」から精神的な「再統合」を目指す
  • 外的な儀礼よりも内的な悔い改めと霊的修練を重視する
  • ヤーコプ・ベーメの影響を受けた汎神論的・神智学的世界観

フランス革命という激動の時代を生き、貴族階級に属しながらも政治的野心を持たず著述と瞑想に専念しました。その思想は19世紀のロマン主義や神智学運動に影響を与え、現代でもフリーメイソン系の神秘主義団体の一部に受け継がれています。

使い方・例文

西洋神秘主義やマルティニスムを研究する文脈で、サン=マルタンの著作『誤りと真実』は内面の霊的探求を説く代表的なテキストとして取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語