サルメンエビネとは?
さるめんえびね
サルメンエビネは山地の林床に自生するエビネの仲間で、唇弁が猿の顔に見えることからその名がつきました。
サルメンエビネ(猿面海老根)は、ラン科エビネ属(Calanthe tricarinata)に属する多年草で、日本・朝鮮半島・中国・ヒマラヤなどに分布します。山地の落葉広葉樹林の林床に自生し、エビネの仲間の中でも個性的な花形で知られています。
名前の由来は、花の唇弁(リップ)の形が猿の顔のように見えることです。花色は萼片と花弁が黄緑色〜緑褐色で、唇弁は白地に赤褐色の脈が入り、猿の顔を連想させます。この独特の花形は昆虫を引き寄せるための擬態的な機能があると考えられています。
花期は4〜6月で、草丈は30〜50cm程度。葉は3〜4枚、長楕円形で葉脈が目立ちます。偽球茎(バルブ)が数珠状につながった様子が海老の腹節に似ていることが「エビネ」という名の由来です。
- 花形:萼・花弁が黄緑色、唇弁が猿顔模様
- 自生環境:山地の落葉樹林の林床
- 花期:4〜6月
- 分布:日本・東アジアの広い範囲
環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)に指定されており、乱採取や生育地の開発により個体数が減少しています。自然の状態で花を観察できる貴重な存在です。
使い方・例文
「初夏の登山道脇でサルメンエビネが咲いていた。ルーペで唇弁を覗き込むと、確かに小さな猿の顔のような模様があって、思わず笑ってしまった」というように、山野草の観察記録でよく登場する語です。
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