ゴブラン織りとは?
ごぶらんおり
ゴブラン織りはフランス・パリのゴブラン工房を起源とする高級タペストリーの制作技法で、絵画のような精緻な絵柄を綴れ織りで表現した装飾織物です。
ゴブラン織り(Gobelin tapestry)は、フランスのゴブラン兄弟が設立した染色工房に起源を持つタペストリー(壁掛け織物)の総称です。17世紀にルイ14世の命を受けた宮廷家具工房「マニュファクチュール・デ・ゴブラン」が王室御用達の織物工場として整備され、その名が広まりました。
ゴブラン織りの製法は「綴れ織り(つづれおり)」と呼ばれる手法に基づいています。縦糸(経糸)を下地として、色ごとに分けた横糸(緯糸)を手作業で丁寧に折り返しながら模様を作り上げるため、絵画と見まがうほどの精緻な表現が可能です。
ゴブラン織りの主な特徴は以下のとおりです。
- 数百〜数千色の糸を使い分ける豊かな色彩表現
- 神話・歴史・風景など複雑な絵画的主題を再現できる高い描写力
- 一枚仕上げるのに数ヶ月〜数年を要する高度な職人技
- 防音・保温効果を持つ実用性と芸術性の両立
現代では「ゴブラン」という語が手芸用のクロスステッチ刺繍(キャンバスワーク)を指す言葉として日本で広まった経緯もあります。本来のゴブラン織り作品はベルサイユ宮殿や世界各地の美術館・宮殿に所蔵されており、ヨーロッパ宮廷文化を象徴する工芸品として高く評価されています。
使い方・例文
美術館や宮殿の展示物を解説する際、壁一面を飾る大型の絵画的織物として「ゴブラン織り」が紹介されることが多く、ヨーロッパ貴族の調度品の代表例として語られます。
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