ゲーデルとは?
げーでる
ゲーデルとは、20世紀の数学者・論理学者で、数学の体系の限界を示す「不完全性定理」を証明したことで知られるオーストリア出身の天才です。
クルト・ゲーデル(Kurt Gödel、1906〜1978年)は、オーストリア(現チェコ共和国ブルノ)生まれの数学者・論理学者で、20世紀最大の知的業績の一つとされる「不完全性定理」を打ち立てた人物である。後にアメリカのプリンストン高等研究所に移り、アインシュタインと親友として知られた。
ゲーデルの不完全性定理(1931年)は、数学・論理学・哲学に革命的な影響を与えた定理で、大まかに次の2つの命題から成る。
- 第一不完全性定理:十分に豊かな(算術を含む)無矛盾な形式体系においては、その体系の中では証明も反証もできない命題が必ず存在する
- 第二不完全性定理:そのような体系は自身の無矛盾性を体系の内部で証明できない
これは当時数学者ヒルベルトが推進していた「数学の完全な公理化・形式化(ヒルベルト計画)」が原理的に不可能であることを意味し、数学の基礎論に根本的な問いを突きつけた。
ゲーデルはほかにも集合論における「選択公理」と「連続体仮説」がツェルメロ=フレンケル集合論と無矛盾であることを示すなど、数学基礎論に複数の重要な貢献をした。晩年は神の存在論的証明の形式化にも取り組んだ。極度の食事不安から栄養失調で死去した点は、その神経質な性格を伝える逸話として有名である。
使い方・例文
「ゲーデルの不完全性定理は、どんな数学体系にも証明できない命題があることを示した」というように、数学の基礎論・哲学・AIの限界を議論する文脈で広く引用される定理の名で登場します。
この用語をシェア
最終更新: