クルト・ワルトハイムとは?
くるとわるとはいむ
クルト・ワルトハイムは、国連の第4代事務総長を務めたオーストリアの外交官・政治家で、後に第二次大戦中のナチス関与が明るみに出て国際的論争を引き起こしました。
クルト・ワルトハイム(Kurt Waldheim、1918〜2007年)は、オーストリアの外交官・政治家であり、1972年から1981年にかけて国際連合の第4代事務総長を務めました。その後、1986年から1992年にかけてオーストリア連邦大統領を務めています。
ワルトハイムは長年の外交キャリアを経て国連事務総長に選出され、二期10年にわたってその職を担いました。在任中は米ソ冷戦の緊張が続く中で中立的な仲介役を果たすことに努め、各地の紛争調停や軍縮交渉に関わりました。国連内での調整力が評価され、事務総長としての評価は当初おおむね肯定的なものでした。
しかし1986年のオーストリア大統領選挙への立候補に際して、第二次世界大戦中の軍歴に関する疑惑が浮上しました。調査の結果、ワルトハイムがナチス・ドイツ軍将校として、バルカン半島でのユダヤ人やパルチザンに対する残虐行為に関与していた可能性が指摘されました。彼自身はその一部を否定し続けましたが、1987年にアメリカ合衆国は彼を「要注意人物(watchlist)」に指定し、入国を禁止しました。
この問題はオーストリアのナチズムとの向き合い方についての国内議論も呼び起こしました。ワルトハイム事件は、戦後ヨーロッパにおける歴史的清算の困難さを象徴する事例として今日でも言及されています。
使い方・例文
「クルト・ワルトハイムは国連事務総長として著名でしたが、ナチス関与疑惑が浮上したことで国際的な批判を浴びた人物として歴史に記録されています。」
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