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キアロスクーロとは?

きあろすくーろ

キアロスクーロとは、絵画において光と影を強く対比させることで立体感と劇的な雰囲気を生み出す技法のことです。

キアロスクーロ(chiaroscuro)は、イタリア語で「明(chiaro)と暗(scuro)」を意味する絵画技法で、強い光源からの光と深い影を意図的に対比させることで、画面上に立体感・奥行き・劇的な表現をもたらす技法です。ルネサンスからバロック期にかけヨーロッパ絵画の中心的な技法として発展しました。

この技法の先駆者として挙げられるのがレオナルド・ダ・ヴィンチで、彼は「スフマート」と呼ばれる輪郭をぼかして光と影を自然に溶け込ませる手法を確立しました。その後、カラヴァッジョが17世紀初頭に極端なコントラストを用いた劇的な光と闇の表現(テネブリズム)を追求し、ヨーロッパ絵画に革命的な影響を与えました。

キアロスクーロが生み出す主な効果は以下の通りです。

  • 対象物の三次元的な量感と存在感の強調
  • 感情的・心理的な緊張感と劇的な雰囲気の醸成
  • 画面内での視線誘導と構図の強化
  • 宗教的・神秘的なテーマとの親和性

レンブラントやルーベンスもこの技法を巧みに使い、独自の光表現を確立しました。版画の世界でも木版画や銅版画における明暗表現としてキアロスクーロという用語が使われます。現代の写真・映画・グラフィックデザインにおいても光と影の対比表現に同様の概念が活かされています。

使い方・例文

美術史の授業でカラヴァッジョの作品を取り上げる際に「この絵はキアロスクーロの典型例で、暗い背景から人物が浮かび上がるように見える」と説明されます。

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