ガストルニスとは?
がすとるにす
ガストルニスとは、新生代古第三紀に生息した巨大な飛べない鳥で、強大なくちばしを持つことで知られます。
ガストルニス(Gastornis)は、約5600万〜4000万年前の暁新世から始新世にかけてヨーロッパ・北米・東アジアに生息した大型の飛翔不能鳥類です。体高は約1.7〜2メートルに達し、現代のダチョウをはるかに上回る体格を持っていました。
最大の特徴は、その巨大で頑丈なくちばしです。頭骨に対して著しく大きく発達したくちばしは、かつては大型哺乳類などを捕食する「恐鳥」としての証拠とみなされていました。しかし近年の研究では、骨格の構造や同位体分析から、植物の種子や堅い果実・根茎などを砕いて食べる草食・雑食性だった可能性が高いと考えられています。
恐竜が絶滅した後の新生代初期は大型哺乳類がまだ発達しておらず、ガストルニスのような巨大鳥が生態系の上位を占めていたと推測されます。脚は太く筋肉質で走行に適しており、翼は著しく退化していました。北米ではダイアトリマ(Diatryma)という別名でも知られていましたが、現在は同一属とされています。
ガストルニスの化石はフランス・ドイツ・中国・米国などで発見されており、当時の北半球が温暖な環境だったことを示す手がかりにもなっています。始新世後期に気候の変動や競合種の台頭などを背景に絶滅したとされています。
使い方・例文
恐竜絶滅後の地球でどのような生き物が繁栄したかを説明する文脈で、ガストルニスは「巨大恐鳥が哺乳類より先に生態系を支配した例」として紹介されます。
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