カントールとは?
かんとーる
カントールとは、19世紀ドイツの数学者ゲオルク・カントールで、集合論と無限の数学的概念を創始したことで知られています。
ゲオルク・カントール(Georg Ferdinand Ludwig Philipp Cantor、1845〜1918年)は、ドイツの数学者で、近代数学の基礎を成す集合論(Set Theory)を創始した人物です。サンクトペテルブルク生まれで、後にドイツへ移住し、ハレ大学で長く教鞭をとりました。
カントールの最大の業績は、「無限」を数学的に厳密に扱う理論を打ち立てたことです。彼は無限集合にも「大きさ」(濃度・カーディナリティ)の概念を導入し、自然数全体の集合と実数全体の集合では「無限の大きさが異なる」ことを対角線論法によって証明しました。これは直感に反する発見として数学界に衝撃を与えました。
彼の主要な概念には次のものがあります。
- 可算無限(自然数と1対1対応できる無限)
- 非可算無限(実数集合のような、より「大きな」無限)
- 超限数(無限を表す数)
- 連続体仮説(実数集合の濃度に関する仮説)
カントールの理論は当初、同時代の数学者クロネッカーらから激しく批判されました。この精神的圧力が晩年の鬱病発症と関係するとも言われています。しかし20世紀に入ると集合論は数学の共通言語となり、その先駆的業績は高く評価されるようになりました。現代の数学・論理学・コンピュータ科学の基礎に直接つながる偉大な功績として知られています。
使い方・例文
数学の授業で「カントールの対角線論法により、実数は自然数より多いことが証明される」のように具体例として紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: