カビールとは?
かびーる
カビールとは、15〜16世紀のインドに生きた詩人・聖者で、ヒンドゥー教とイスラム教を超えた融和の思想を詩で広めた人物です。
カビール(Kabir、カビール・ダース)は、15世紀から16世紀にかけてインド北部のバラナシ(ワーラーナシー)近郊で生きたとされる詩人・神秘主義者・聖者です。生没年には諸説あり、一般には1440年頃〜1518年頃とされています。
カビールはヒンドゥー教のバクティ(信愛)運動の系譜に連なりながら、イスラム教のスーフィー思想の影響も強く受けました。彼の詩(ドーハーと呼ばれる二行詩が有名)は、宗教的権威主義・カースト差別・儀式主義を鋭く批判し、神との直接の合一を説くものです。「神はモスクにもヒンドゥー寺院にも宿るのではなく、心の中にある」という考えを民衆に語り続けました。
彼自身の出自については、ヒンドゥー教徒の家庭に生まれながら機織り職人(ジュラーハ)のイスラム教徒の家に育てられたという伝説的な記述が多く、詳細は不明な点が多いです。身分的には低い職人階層に属していたとされ、その立場からカースト制度を批判する詩を多く残しました。
カビールの思想は後のシク教の開祖グル・ナーナクにも影響を与えたとされており、インドの宗教・文化史において重要な位置を占めています。彼の詩はヒンディー語・アワディー語などで書かれ、今日でもインド各地で広く読まれ歌われています。
使い方・例文
インドの宗教融和思想を学ぶ文脈で「カビールはヒンドゥーとイスラムの垣根を超えた詩人として今も崇拝されている」と紹介されます。
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