多神教とは?
たしんきょう
多神教とは、複数の神々の存在を認め、それぞれを信仰の対象とする宗教形態のことです。
多神教(たしんきょう)とは、唯一絶対の神を奉じる一神教とは対照的に、複数の神々の存在を認め、それらを崇拝・信仰の対象とする宗教の総称です。英語では「ポリシズム(polytheism)」と呼ばれます。
多神教では、自然現象・農業・戦争・愛・知恵など、さまざまな領域を司る神々がそれぞれ役割を持つことが多く、神話や儀礼の中でその個性や関係性が語られます。古代ギリシャ・ローマのオリュンポス十二神、古代エジプトのラーやオシリスといった神々の体系、ヒンドゥー教のブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァの三神一体(トリムールティ)などが代表例として挙げられます。
日本の神道も多神教の一形態であり、「八百万の神(やおよろずのかみ)」という表現に象徴されるように、山・川・動植物・先祖など、あらゆるものに神が宿るとされます。これはアニミズム(精霊信仰)とも重なる世界観です。
多神教の意義としては、異なる神を包容する柔軟性が高く、他の宗教の神を取り込みやすい傾向があります。また、複数の神の物語(神話)が豊かな文化・芸術の源泉となってきた点でも重要です。一神教と多神教の違いは、宗教史・文化比較の基本的な視点のひとつとなっています。
使い方・例文
古代ギリシャ人はポセイドンに航海の安全を祈り、アテナに知恵を求めるなど、神ごとに異なる願いを捧げていました。日本の神社で祀られる神々も多神教の具体例です。
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