エンペドクレスとは?
えんぺどくれす
エンペドクレスは、古代ギリシャの哲学者で、万物は「火・水・土・空気」の四元素から成るという四元素論を提唱したことで知られます。
エンペドクレス(Empedocles、紀元前490年頃〜紀元前430年頃)は、古代ギリシャのシチリア島アクラガス(現アグリジェント)出身の哲学者・詩人・医師・政治家です。一人の思想家がここまで多岐にわたる分野で活躍したことは珍しく、古代においては伝説的な人物として語られました。
エンペドクレスの最も有名な業績は四元素論の提唱です。彼は万物の根源として火・水・土・空気の四つの要素(根:リゾーマタ)を設定しました。これらは永遠不変であり、「愛(フィリア)」と「争い(ネイコス)」という二つの力によって結合・分離することで、世界のあらゆる事物が生み出されると主張しました。
この四元素論は後にアリストテレスによって体系化・発展され、中世ヨーロッパまで西洋思想の根本的な自然観として受け継がれました。医学においても四体液説(血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁)の基盤となり、古代から中世の医療思想に深く影響しました。
また、エンペドクレスは生物の進化に近い思想も持っており、自然淘汰に似た概念を直観的に提示したとも評価されています。自然哲学・医学・詩作・政治と多方面で時代を超えた影響を残した哲学者として、古代思想史に確固たる地位を占めています。
使い方・例文
西洋の自然哲学や「四大元素」の起源について調べるとき、その提唱者としてエンペドクレスの名前が最初に挙げられます。
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