エボーシュとは?
えぼーしゅ
エボーシュとは、時計のムーブメント(機械部分)の土台となる基盤部品のことで、組み立て前の半完成状態のムーブメントを指すこともあります。
エボーシュ(Ébauche)は、フランス語で「下書き」「素描」「粗削りの段階」を意味する言葉で、時計産業においては機械式時計のムーブメント(機械部分)の基本的な骨格となる部品群、またはそれらを組み立てた半完成品の状態を指します。
具体的には、地板(メインプレート)・受け石・歯車列のフレームなど、ムーブメントの構造的な基盤を構成するコアパーツがエボーシュに含まれます。時計メーカーはエボーシュを外部の専門サプライヤーから調達し、独自のコンプリケーション(機能追加)や仕上げを施して完成品のムーブメントを作り上げる場合があります。
エボーシュにまつわる重要なポイントは以下のとおりです。
- スイスではETA社などがエボーシュの主要サプライヤーとして知られる
- 自社でエボーシュから製造するブランドは「マニュファクチュール」と称される
- 同じエボーシュを使いながらも仕上げ・装飾で差別化するブランドが多い
- コスト削減と品質安定化のために共通エボーシュが広く流通している
高級時計の世界では、エボーシュを自社開発するかどうかがブランドの格付けに直結することも多く、マニュファクチュールを名乗ることはステータスの象徴とされています。時計好きには欠かせない基礎知識のひとつです。
使い方・例文
エボーシュは、高級時計の解説記事や時計師の技術紹介で、ムーブメントの出発点となる素材・部品群として登場します。
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