インディアン・イエローとは?
いんでぃあんいえろー
インディアン・イエローとは、かつてインドで作られた鮮やかな黄色の顔料で、マンゴーの葉だけを与えた牛の尿から採取された独特の歴史を持つ絵具です。
インディアン・イエロー(Indian Yellow)は、主に16世紀から19世紀にかけて使われた黄色の顔料で、特にヨーロッパ絵画とムガル帝国絵画の両方で珍重されました。鮮明で透明感のある黄色が特徴で、油絵具や水彩として使われ、光の表現に優れた色材として画家たちに高く評価されました。
その原料は長らく謎とされていましたが、19世紀後半の調査により、インドのミルザープール(ガウ・ガチャ地方)において、マンゴーの葉のみを与えて飼育した牛の尿を煮詰めて作られていたことが判明しました。化学的にはエウゲニンのカルシウム・マグネシウム塩(エウゲニン酸塩)が主成分です。マンゴーの葉は牛にとって栄養的に偏った餌であるため、動物虐待との批判が高まり、1908年にインド政府がこの製法を禁止したことで生産が途絶えました。
インディアン・イエローの持つ特性と歴史的意義は次のとおりです。
- 透明度が高く、グレーズ技法で深みのある黄色が出せる
- フェルメールやターナーが使用したとされる
- 蛍光に近い独特の発光感を持つ
- 現代では合成代替品(PY150などの有機顔料)が使われている
使い方・例文
フェルメールやターナーの絵画における輝くような黄色の光の表現に、インディアン・イエローが使われていたとされています。現代では同名の合成絵具が販売されています。
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