イマニュエル・ウォーラーステインとは?
いまにゅえるうぉーらーすてぃん
イマニュエル・ウォーラーステインとは、「世界システム論」を提唱し、資本主義を中核・半周辺・周辺の世界規模の分業構造として分析したアメリカの社会学者です。
イマニュエル・ウォーラーステイン(Immanuel Wallerstein、1930〜2019)は、アメリカの社会学者・歴史学者で、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のフェルナン・ブローデル経済・歴史・文明センター所長として長く研究を主導しました。アフリカ研究から出発し、その後マルクス主義・アナール学派・フランク・グンダー・フランクらの従属理論を統合して「世界システム論」を構築しました。
主著は全4巻の大著『近代世界システム』(The Modern World-System)で、16世紀ヨーロッパに始まる資本主義世界経済の成立と拡大を分析しています。この理論の核心は、国家を単位とした分析では資本主義の本質は見えず、世界を一つのシステムとして捉える必要があるという視点です。
世界システム論は世界を3層に区分します。
- 中核(コア):技術集約的な製品を生産し高い利潤を得る先進国
- 周辺(ペリフェリー):一次産品・労働集約的製品を低賃金で供給する発展途上国
- 半周辺(セミペリフェリー):中核と周辺の中間的な位置にある国々
この枠組みは、貧困国が豊かになれない構造的理由を説明するものとして広く知られ、開発論・国際関係論・比較政治学に大きな影響を与えました。晩年はウォーラーステインは現代資本主義が構造的危機にあると論じ、社会変革の可能性を積極的に論じました。
使い方・例文
「なぜ南北格差はなくならないのか」「グローバリゼーションは誰に有利か」を議論する際に、ウォーラーステインの世界システム論が理論的根拠として引き合いに出されます。
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