本文へスキップ

アーベル群とは?

あーべるぐん

アーベル群とは、群の演算において元の順序を入れ替えても結果が変わらない(交換法則が成り立つ)群のことで、数学の代数学における基本的な構造のひとつです。

アーベル群(可換群ともいう)は、抽象数学における「群」の一種です。群とは、集合と二項演算(*)の組み合わせで、以下の4つの性質(群の公理)を満たすものです。

  • 閉じている:集合内の任意の元a, bについてa*bも集合に含まれる
  • 結合法則:(a*b)*c = a*(b*c) が成り立つ
  • 単位元の存在:a*e = e*a = a となる元eが存在する
  • 逆元の存在:a*a⁻¹ = a⁻¹*a = e となる元a⁻¹が存在する

これらに加えて、交換法則(可換性) すなわち任意の元a, bについて「a*b = b*a」が成り立つとき、その群を特にアーベル群または可換群と呼びます。

アーベル群の名称はノルウェーの数学者ニールス・ヘンリック・アーベルに由来します。アーベルは19世紀前半に活躍し、代数方程式の解法における群論への貢献で知られています。

身近な例として、整数全体の集合と加法(+)はアーベル群を成します(3+5=5+3)。一方、行列の乗法は一般に交換法則が成り立たないため、アーベル群ではありません。アーベル群は数論・代数幾何・物理学など広範な分野で基礎概念として用いられます。

使い方・例文

「整数の加法がアーベル群を成すことは、代数学の授業で最初に習う具体例のひとつです。」のように、数学の講義や教科書でグループ・群論の解説に登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語