アンリ・ラブルストとは?
あんりらぶるすと
アンリ・ラブルストは、鉄を構造に大胆に取り入れた近代建築の先駆者として知られるフランスの建築家です。
アンリ・ラブルスト(Henri Labrouste、1801〜1875年)は、フランスの建築家で、19世紀における鉄・鋳鉄を使った革新的な建築によって近代建築史に名を残しています。エコール・デ・ボザール(パリ国立高等美術学校)で建築を学び、後に同校の教授も務めました。
ラブルストの最大の功績は、それまで装飾的用途にとどまっていた鉄を、建築の主要な構造材として初めて大規模・体系的に用いた点にあります。彼の設計した図書館建築はその代表例として世界的に有名です。
主要作品と特徴は以下の通りです。
- サント=ジュヌヴィエーヴ図書館(1851年完成)――鋳鉄製のアーチを用いた読書室が革新的
- フランス国立図書館(リシュリュー館、閲覧室、1868年完成)――九つの鋳鉄製ドームが連なる壮大な空間
これらの作品は、古典主義的な石造外観と革新的な鉄骨構造内部を組み合わせ、機能性と美観を両立させた近代建築の先駆けとして高く評価されています。ラブルストの手法はその後のエッフェル塔建設などにも象徴される鉄の時代の幕開けを予告するものでした。建築史においては、技術と芸術を統合した先見性ある建築家として位置づけられています。
使い方・例文
19世紀フランス建築や鉄を用いた近代建築の発展を解説する際、またパリの図書館建築の歴史を紹介する文脈でラブルストの名が登場します。
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